2026年8月1日土曜日

寿命がわかる? 座り立ちテスト

 「座り立ちテスト」

というものがあります。
Sitting-Rising Test
 SRTとも略され、これが寿命に関連しているのでないかという論文が発表されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23242910/

なぜ寿命と関係すると言われるの?

SRTは一度に

  • 筋力
  • バランス能力
  • 柔軟性
  • 協調性
  • 体重(体格)

などを総合的に評価できるためです。

これらは高齢になるほど低下し、転倒や寝たきり、心血管疾患などとも関係しています。

研究結果

2012年(2014年掲載)の有名な研究では、

  • 51~80歳の約2,000人
  • 約6年間追跡

したところ、

SRTの点数が低い人ほど死亡率が高いことが分かりました。

さらに、

1点高くなるごとに死亡リスクが約21%低下していました。

その後、2025年にはさらに大規模な研究が発表されました。

  • 46~75歳の4,282人
  • 約12年間追跡

では、

  • 10点の人は死亡率が約3.7%
  • 8点では約11%
  • 0~4点では約42%

となり、0~4点の人は10点の人と比べて自然死亡・心血管死亡のリスクが大幅に高いことが示されました。

ただし、「寿命が決まる」わけではない

ここが重要です。SRTは「相関」があることを示した研究です。

つまり、

  • 点数が低いから必ず早く亡くなる
  • 点数が高いから長生きが保証される

という意味ではありません。

例えば、

  • 運動習慣
  • 食事
  • 喫煙
  • 血圧
  • 糖尿病
  • 睡眠
  • 遺伝

など、多くの要因も寿命に影響します。SRTはそれらを含めた「現在の身体機能の総合指標」と考えるのが適切です。

目安

SRT点数一般的な評価
10点非常に良好
8~9.5点良好
6~7.5点平均~やや低下
5点以下身体機能の低下が疑われ、改善の余地が大きい

年齢とともに平均点は下がるため、同じ点数でも年齢によって評価は異なります。


具体的なやり方は次の通りです

📊 SRT(座位・起立テスト)の基本手順
  1. 開始姿勢: 床に裸足で立ち、両腕を自然に組んで胸の前で交差させます。
  2. 座る姿勢: そのままの姿勢で、バランスを崩さないようにあぐらなどの座る姿勢をとります。
  3. 立ち上がる姿勢: 座った状態から、手や膝をつかず
    にスムーズに立ち上がります。
     
🌟 評価ポイント(10点満点)
立ったり座ったりする動作で、手や膝を床や体に付いてしまった場合に減点されます。 
  • 正常な動き: 何も支えを使わずに完了できた場合は満点(10点)です。
  • 減点ルール:
    • 手や肘、膝などを床や脚に付いてしまった場合:-1点
    • バランスを崩したり、よろけたりした場合:-0.5点 
アスリートの柔軟性や筋力を測る指標として考案されましたが、高齢者の健康状態やロコモティブシンドロームのチェックにも活用されています。
 


https://www.youtube.com/watch?v=oQIbffQj2xM
減点法に関しては、この動画がわかりやすいです。

私が久しぶりにやってみたところ、一度立とうとして起き上がれなかったところで
マイナス0.5、立ち上がったところのマイナスで0.5 合計9点でした。

院内スタッフの数人が挑戦しましたが、みなさんことごとく綺麗にできるので、悔しくなってきました。できるように練習します。

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